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コウモリはなぜ家に?エサの虫と寄せ付けない方法を解説
「自宅の近くでコウモリを見かけることが増えた気がする」と感じていませんか?
なぜ家の周りを飛んでいるのか、不安を抱いている方も多いでしょう。
コウモリの中には私たちの身近な昆虫を主食としている種が存在し、エサ場の近くにある民家に寄ってくることがあります。
今回は、コウモリのエサについて紹介するとともに、家にコウモリを寄せ付けない方法について詳しく解説します。

コウモリってどんな生き物?
コウモリは、現時点で全世界に約1,400種も生息しているといわれる哺乳類です。
ココウモリとオオコウモリの2つに大きく分けられます。
それぞれの生態と特徴の違いについて解説します。

ココウモリ
ココウモリは体長が5~10cm程度の小さなコウモリです。
視力が悪く、超音波を使って仲間とコミュニケーションをとったり獲物との距離をはかって捕食したりします。
夜行性で、日中は暗くて人間や天敵に見つかりにくい洞窟や廃坑で眠っています。
米粒のように小さな目と大きな耳が特徴です。
鼻に「鼻葉」と呼ばれるひだがついており、品種によっては非常に複雑な構造をしています。

オオコウモリ
オオコウモリは体長が20~30cm程度の大きいコウモリです。
亜熱帯地方を中心に暖かい地域に生息しています。
ココウモリと違って視力がよく、エサとなる果実の樹にぶら下がって生活しています。
目が真ん丸で大きく、犬に似ている愛くるしい顔立ちをしているオオコウモリ。
温厚で人懐っこい性格であるために、ペットとしても人気を博しています。

ココウモリ オオコウモリ
体長 5~10cm 20~30cm
目が小さく、耳が大きい 目が丸くて大きく、
耳が小さい
エサ 昆虫 果実、花、葉
棲み処 暗くて人目につきにくく
気温や湿度が安定した場所
樹上、樹洞
活動時間 夜行性 昼行性、夜行性


ココウモリとオオコウモリのエサの違い
ココウモリとオオコウモリは、食べるものが異なります。

ココウモリのエサ
ココウモリのエサは、蚊やカメムシ、ユスリカやヨコバイ、コガネムシなどの小さな昆虫です。
雑木林や河川など昆虫の多く生息する場所に飛来して捕食します。

オオコウモリのエサ
オオコウモリはバナナやドラゴンフルーツ、ガジュマルやタビビトノキなど暖かい地域で育つ果実や樹、花の葉を食べます。
中には果実や花の蜜だけを食す品種も存在し、食べかけの果実が棲み処の近くに散らばっていることも多いです。


家に棲みつくのは「アブラコウモリ」
コウモリの中でも私たちの生活の近くに生息しているのが、ココウモリの一種であるアブラコウモリです。

<アブラコウモリの生態と特徴>
体長 3.7~6㎝
生息地 日本(北海道は南部のみ)
中国(南部・東部・中部)
台湾、ミャンマー(北部)
ベトナム(北部・中部)など
棲み処 民家(屋根裏、戸袋、軒下 など)
高架橋
地下水路 など
エサ 昆虫
(蚊、カメムシ、ユスリカ など)

体長
アブラコウモリの体長は大きくても6cm程度
同じココウモリの、二ホンキクガシラコウモリは体長5.5~8.2cm、ヒナコウモリは体長5.9~8cmであるため、ココウモリの中でも小さい品種です。
鳥類とは違って蛇行しながら不規則に飛ぶため、遠くから見ると大きめの虫と見間違えそうですね。

生息地
アブラコウモリは北海道南部を除く日本全域に生息しています。
山、森や河川など自然が豊富な場所だけではなく、人々が暮らす都市部にも姿を現すのがアブラコウモリの特徴。
他のコウモリも人目に付く場所にいることがありますが、稀であるといわれています。
日没後に住宅街で飛んでいるコウモリを見かけたら、ほぼ間違いなくアブラコウモリだと思っていいでしょう。

棲み処
アブラコウモリの主な棲み処は、山や森林など自然の中ではなく、人間の住む家です。
アブラコウモリは、昆虫が多く生息する雑木林や河川でたらふく食事を楽しんだ後、身を隠せるねぐらを探します。
民家には、屋根裏や軒下、雨戸の戸袋やシャッターの隙間、床下など、暗くて人目につきにくい場所がたくさんあります。
アブラコウモリは身体が小さく1~2cmの隙間さえあれば簡単に侵入できるため、屋根のちょっとした割れ目や軒下や雨戸の隙間から「これ幸い!」とばかりに、するりと民家に入り込んでしまうのです。

エサ
アブラコウモリのエサは小さな昆虫です。
蚊やカメムシ、ユスリカをはじめ、そのほか私たちの身近に生息する昆虫を食べます。
身体が小さいわりに大食漢で、一晩でなんと約500匹もの昆虫を捕食するというのだから驚きです。


なぜアブラコウモリは家に寄ってくるの?
「我が家に昆虫がいっぱいいるわけじゃないのに、どうしてコウモリが家の周りを飛んでるの?」と疑問を抱いている方もいるかもしれません。
アブラコウモリは、<エサを求めて民家に寄ってくるのではなく、エサ場の近くにあるねぐらを求めて民家に寄ってくる/b>のです。

エサ場が近くにある
アブラコウモリが民家に寄ってくるのは、近くにエサの豊富な場所があるためです。
「最近家の近くでコウモリをよく見かける」という方は、自宅のそばに雑木林や河川、水田がないか確認してみてください。
いずれも山奥にある場所ではなく、住宅街の一画によくある自然です。
地方の田舎でなくても、都市部にある自然公園の一部として雑木林が作られていることがあります。
河川のある地域では、土手沿いに多くの一軒家や集合住宅が立ち並んでいることが多いです。
アブラコウモリのエサ場は、私たちの生活のすぐ近くに存在しています。
そのため、自宅の周辺をアブラコウモリが飛んでいるのは珍しいというわけではないのです。

食後のねぐらに適しているのが人間の家
エサを捕食したアブラコウモリは、身を潜めるねぐらを探します。
アブラコウモリは、暗くて天敵に見つかりにくい場所を好みます。
エサである昆虫が豊富な雑木林、河川、水田の近くにある絶好のねぐらは人間の住む家です。
民家にはアブラコウモリのねぐらに適した場所が多くあります。

アブラコウモリのねぐらに適した場所
●屋根裏
●雨どいの中
●室外機のダクト内
●換気口の中
●雨戸の戸袋
●シャッターの隙間
●床下

屋根裏も雨どいの中も、室外機のダクト内も、そのほかすべて日光が届きにくく住民でもあまり覗かない場所です。
アブラコウモリは日中寝ているため、太陽の光と天敵から身を隠しつつゆっくり眠るのに最適な環境だといえます。
「こんな場所に一体どうやって入ってくるの?」と驚く方が多いかもしれませんが、アブラコウモリは身体が小さいため1~2cmの隙間があれば簡単に侵入します。
主な侵入経路は以下のとおりです。

アブラコウモリの侵入経路
●屋根の隙間
●軒下の隙間
●玄関の隙間
●雨どい
●室外機のダクト
●換気口
●換気扇
●シャッターの隙間
●雨戸の隙間

屋根や軒下などに大きな隙間があることは滅多にありません。
換気口や換気口に数十cmの穴があいていることもあまりないでしょう。
しかし、アブラコウモリはわずかな隙間に小さな身体を滑り込ませ、内部に侵入します。
エサ場の近くにある、簡単に入り込める暗くて安全な場所。
それがまさしく人間の家です。


アブラコウモリは家に棲みつくことがある
食後のねぐらとして使うために、エサ場近くの民家にアブラコウモリが侵入することを説明しました。
一時的なねぐらとして使用するだけではなく、そのまま棲みついて巣を作ってしまう場合があります。
ここでは、アブラコウモリが自宅に棲みついているか確認する方法と、駆除方法について解説します。

アブラコウモリの巣は「巣」ではない!?
アブラコウモリが棲みついている場所を「巣」といいますが、鳥や動物の巣とは異なります。
たとえば、鳥は電柱や木の上に枝や葉を集めて、生活できる巣を形成します。
しかし、アブラコウモリの場合は、集団で棲みついている場所そのものを「コウモリの巣」と表現されています。
屋根裏に棲みつかれたら、自宅の屋根裏自体がアブラコウモリの巣ということです。

アブラコウモリが棲みついているサイン
アブラコウモリが自宅に棲みついているサインは、主に以下の4つです。

家の周りにフンがある
自宅の周辺にアブラコウモリのフンが落ちていたり付着していたりしたら、棲みつかれている可能性が高いでしょう。
アブラコウモリのフンは、ネズミのフンとよく間違われますが、大きさが5~10mm程度で、捻じれた形状をしており、ボロボロと崩れやすいのが特徴です。
アブラコウモリのフンは、以下の場所でよく見られます。

アブラコウモリのフンがよく見られる場所
●屋根裏
●ベランダ
●軒下
●雨戸の戸袋
●シャッター
●換気口
●雨どい
●外壁
●エアコンの室外機

アブラコウモリは巣の中とその周辺で排泄します。 巣として使われやすい屋根裏や雨戸の戸袋、巣に浸入する際に通過するベランダや、コウモリが夜間に休憩する「ナイトルースト」の時間に使われやすい外壁でフンがよく見られます。
アブラコウモリは1匹だけで棲みつくことはありません。
10~20匹程度、多いと200匹もの集団で巣を形成します。
そのため、自宅に棲みつかれた場合は1つや2つだけではなく、大量のフンが発生します。
一例として、雨どいの中にアブラコウモリがいる場合、端から端までフンでびっしりと埋まるほどです。
多くのフンを自宅の周辺で見かけるのであれば、アブラコウモリが棲みついている可能性を疑いましょう。

外壁に白い汚れがある
アブラコウモリは、巣の中とその周辺に尿を撒き散らします。
巣に帰るとき、外壁に尿が付着することがあり、それが白い汚れとなってこびりついてしまうのです。
鳥のフンとよく似ていますが、黒い塊や汚れが混じっていないのがアブラコウモリの尿の特徴。
白い液だれのような汚れが外壁に付着している場合、アブラコウモリが自宅に棲みついているかもしれません。

ツーンとした悪臭がする
アブラコウモリのフンは独特のニオイを放ちます。
ドブの臭さとアンモニア臭の混ざった、ツーンとしたニオイと例えられます。
屋根裏や軒下の近く、雨戸やシャッターの隙間から悪臭を感じた場合は、アブラコウモリが棲みついているかもしれません。
特に、梅雨時期から秋にかけて、気温と湿度が上がるとニオイが強まります。
前述のとおり、アブラコウモリは集団で巣を作るために、排泄するフンも大量です。
ニオイが強烈であればあるほど、多くのアブラコウモリが棲みついている可能性があります。

「カサカサ」「キィキィ」という音が聞こえる
アブラコウモリが巣の中で飛び回ると「カサカサ」という音が聞こえることがあります。
また、基本的に鳴き声は発しませんが危険を察知したときに「キィキィ」と声をあげることも。
小さなアブラコウモリ数匹が飛んだり鳴いたりしても大した音は聞こえませんが、はっきりと「カサカサ」「キィキィ」という音が耳に届いたらすでに多くのアブラコウモリが棲みついているかもしれません。
アブラコウモリは夜行性のため、夜間に天井や雨戸、シャッター、換気口など家のどこかから音が聞こえる場合は棲みつかれている可能性が高いでしょう。


アブラコウモリが棲みついた場合の駆除方法
自宅にアブラコウモリが棲みついている場合、駆除する必要があります。
しかし、アブラコウモリは「鳥獣保護管理法」によって保護されているため、殺傷と捕獲はできません
殺したり捕まえたりすると、100万円以下の罰金もしくは1年以下の拘禁刑が科せられます。
アブラコウモリを自宅から一掃するには、傷つけずに「追い出す」しかないのです。

駆除手順①巣の場所と侵入経路を特定
まずは巣の場所と侵入経路を特定します。
屋根裏や雨どいの中、室外機のダクト内、雨戸の戸袋などにアブラコウモリは棲みつきます
フンが落ちている周辺から侵入していることが多いため、たとえば雨戸近くで多くのフンを見かけるのであれば、戸袋やその周辺に棲みついている可能性が高いです。
前述した侵入経路を参考に、アブラコウモリが活動している夜間帯に疑わしい場所を確認してみると良いでしょう。

駆除手順②駆除用具の購入
巣の場所と侵入経路がわかったら、駆除用の道具を購入します。
主に必要なものは以下のとおりです。

道具 用途
防じんマスク フンの菌を吸い込みを防ぐ
ゴム手袋 アブラコウモリの身体やフンに直接触れるのを防ぐ
忌避スプレー アブラコウモリを追い出すための薬剤
ハンドクリーナー 大量のフンを清掃する
消毒液 フンを清掃した後に消毒する
殺虫剤 フンに寄ってきた害虫を駆除する
コーキング剤・ガン 侵入経路を塞ぐ
害獣パテ 侵入経路を塞ぐ
パッキンテープ 侵入経路を塞ぐ
金網 侵入経路を塞ぐ
金切りばさみ 金網を侵入経路に合わせた形に切る
脚立 駆除するのに高所作業がともなう場合に使う

侵入経路を塞ぐための道具は、巣の場所と侵入経路にあわせて必要なものを用意しましょう。

駆除手順③アブラコウモリを追い出す
道具を用意したらいよいよ駆除です。
忌避スプレーを侵入経路の隙間から噴射し、巣の中にいるアブラコウモリを追い出します。
コウモリは10匹から最大で200匹程度の集団で棲みつくことがあり、小さな隙間からわらわらと姿を現し、勢いよく外へ飛び出します。
身体は小さいですが、大量に這い出して来る様子は気持ちが悪く、飛ぶスピードも思いのほかはやいため、慣れていない方は恐怖を感じるでしょう。

駆除手順④巣の清掃と消毒
アブラコウモリをすべて追い出したら、巣の中を清掃および消毒します。
巣にはおびただしい数のフンが溜まっているため、ハンドクリーナーを使って除去した後に消毒液を雑巾に噴きかけて、一面を拭きます
直接消毒液を噴きかけると糞尿が舞うおそれがあるためなるべく控えましょう。
ゴキブリをはじめとした害虫が潜んでいる可能性があるため、殺虫剤も用意しておくと安心です。

駆除手順⑤侵入経路を塞ぐ
巣の清掃と消毒が終わったら、侵入経路を塞ぎます。
アブラコウモリは帰巣本能が強いため、一度棲みついた場所に帰ってくることがあります。
そのため、再来しても侵入されないように隙間を塞いでおかなければなりません。
屋根や軒下、シャッター隙間の隙間にはコーキング剤や害獣パテを、換気口や換気扇には金網を使用して侵入対策をしましょう。


アブラコウモリは人間にとってこんなに危険!
アブラコウモリが棲みつくことにより、住民の健康や家屋の耐久性を脅かします。
単純に「家に棲みつかれて気持ちが悪い」と不快感を抱くだけでは済みません。

アレルギー発症・感染症にかかるリスクがある
アブラコウモリのフンは乾燥していて崩れやすく、空気に混じって菌が建物内に飛び散ることがあります。
吸い込んでしまうと菌に含まれるカビによって鼻炎や咳、皮膚炎などのアレルギー症状を発症するケースも。
特に小さなお子様、ご高齢の方、免疫力が低い方は注意が必要です。
加えて、アブラコウモリは感染症を媒介する可能性があります。
以下は、過去にコウモリから人間への感染が確認された感染症の一例です。

感染症 潜伏期間 症状 致死率
SARS 2~10日 発熱、悪寒、筋肉痛
※肺炎への進行し呼吸困難に陥るケースあり
9.6%
ニパウイルス感染症 4~14日 発熱、頭痛、目まい、嘔吐
※意識障害、筋緊張低下、高血圧、多呼吸を発現する可能性もあり
32%
狂犬病 30~90日 発熱、頭痛、全身倦怠、嘔吐、恐水症、恐風症 100%
エボラウイルス病 2~21日 発熱、全身倦怠、筋肉痛、頭痛、咽頭痛、嘔吐、下痢、発疹
※意識障害が発現する可能性もあり
50%
ヒストプラスマ症 3~17日 発熱、頭痛、悪寒、疲労感、咳 ほぼ0%
※免疫機能に障害がある場合は死に至る危険性あり

重症化して肺炎や意識障害を発症させる感染症があり、特に狂犬病は罹患してしまうと必ず死に至る非常に危険な病気です。
狂犬病は現在ほとんど日本では確認されていませんが、2020年に海外から持ち込まれた事例がありました。
万が一の被害を防ぐためにも、アブラコウモリが自宅に棲みついても、身体やフンに直接触らないようにしましょう。

家屋の汚れや劣化につながる
アブラコウモリの糞尿で、家屋が劣化したり腐食したりすることがあります。
たとえば、屋根裏に棲みつかれた場合、尿によって天井にシミができ、そのまま放置しておくと建材が劣化します。
建材が劣化すると、天井に穴があいて雨漏りしたり、腐食した木材を求めてシロアリが寄ってきたり、築年数が古い家の場合は倒壊してしまったりするリスクも。
大規模地震が発生した場合にも、自宅が崩れやすくなってしまうでしょう。
そのほか、雨戸の戸袋やシャッターに棲みつかれた場合は、大量のフンによって開閉に支障をきたすだけではなく、腐食やサビが発生する可能性があります。

フンや尿により悪臭がひどくなる
アブラコウモリは集団で巣を形成するため、糞尿が大量に発生します。
「そこまでニオイは気にならないし放っておいても問題ないだろう」と思っていると大変です。
アブラコウモリの寿命は3~5年程度、1年で1~4匹の子どもを産みます。
棲みついた当初に10匹だったとしても、1年後に20~40匹、2年後に40~160匹に増えるかもしれません。
その分排巣の中や侵入経路の周辺に糞尿が溜まり、とてつもない悪臭を放ちます。
自分や家族が不快な思いをするだけでなく、ベランダや外の室外機にフンを撒き散らされると、近隣から苦情を受ける可能性もあります。

深刻な騒音被害につながる
アブラコウモリは小さな動物のため、1匹だけ羽ばたいたり鳴き声をあげたりしてもあまり気にならないでしょう。
しかし、数十匹単位のアブラコウモリが一斉にカサカサと飛び回ると、ひどい騒音が発生します。
アブラコウモリは夜行性のため、人間が寝静まった後に活発に行動します。
ゆっくりと眠ろうとしたのに、アブラコウモリの集団のせいで安眠できない可能性があります。
小さなお子様がいる家庭であれば、せっかく苦労して寝かしつけたのにアブラコウモリが動き回る音で目が覚めてしまい、また寝かしつけるまでに時間がかかる、なんてことも。
安心して夜を過ごすためにも、アブラコウモリに棲みつかれた場合は早急に駆除しましょう。


アブラコウモリを家に寄せ付けないためには?
アブラコウモリに棲みつかれると、アレルギーや感染症の発症、家屋の劣化、騒音や悪臭など、多くの被害に見舞われるリスクがあります。
自宅近くに雑木林や河川、水田などアブラコウモリのエサが豊富な場所がある方は、「自分の家に寄ってきて、棲みつかれたらどうしよう」と不安を感じるでしょう。
できるだけの対策を講じて、アブラコウモリが自宅に寄り付かないようにしたいものです。
自宅にアブラコウモリを寄せ付けないための対策は以下の4つです。

家の隙間を塞ぐ
アブラコウモリは1~2cmのわずかな隙間から民家に侵入します。
もう一度、アブラコウモリが入り込みやすい場所を確認してみましょう。

アブラコウモリの侵入経路
●屋根の隙間
●軒下の隙間
●玄関の隙間
●雨どい
●室外機のダクト
●換気口
●換気扇
●シャッターの隙間
●雨戸の隙間

上記で紹介した場所の隙間を塞ぐと、アブラコウモリは家に入り込めません。
場所によって塞ぐために使う道具と方法が異なります。
たとえば、屋根や軒下の隙間など、塞いでも生活に問題がないところに関してはコーキング剤や害獣パテで隙間を埋めましょう。
一方で、換気口など完全に塞いでしまうと生活に支障がでる場所については、網目の細かい金網などの防部剤を使用しましょう。
金網を侵入経路の形にあわせてペンチで切り、コーキング剤で周囲を固定します。

置き型の忌避剤を置く
コウモリの忌避剤には、スプレータイプだけでなく置き型タイプがあります。
アブラコウモリが苦手なニオイを発し、巣を作りやすい場所や侵入経路近くに置くだけでアブラコウモリを追い払える優れものです。
ただし、持続効果は2ヶ月程度の忌避剤が多いため、定期的な交換が必要です。

超音波を発生させる
アブラコウモリをはじめとするココウモリが、仲間とコミュニケーションをとったり獲物との距離を測ったりする際に使うのが超音波。
その超音波を阻害する音波を発すると、アブラコウモリは嫌がって近づかなくなります
コウモリ以外にも超音波を嫌う害獣や害鳥は多く、対策用に機器が販売されています。

ハッカ油・スプレーを使う
アブラコウモリはハッカのニオイを嫌がります。
そのため、巣を作られやすい場所や侵入経路にハッカ油やスプレーを撒いておくと、アブラコウモリ対策への効果が見込めます。
また、ハーブのニオイも苦手であるため、ベランダや庭で栽培するのも効果的です。
ただし、ハーブは非常に繁殖力が強く、庭に直接植えるとあっという間に大量に育ってしまいます。
ハーブを栽培する際は、プランターや植木鉢に入れましょう。


エサ目的でアブラコウモリが家に寄り付かないようにするには?
アブラコウモリは、雑木林や河川、水田など自然の多い場所にエサを求めて飛来し、食後のねぐらとして民家に侵入します。
民家の家庭菜園や庭にも昆虫は発生しますが、雑木林や河川、水田よりも圧倒的に数は少ないため、エサを目的にアブラコウモリが民家を訪れる可能性は低いといえるでしょう。
とはいえ、念には念をいれて対策したい方のために、自宅でできるアブラコウモリのエサ発生の防止方法を紹介します。

不要な植木鉢やバケツを捨てる
蚊やユスリカは水場に多く発生します。
庭やベランダに水が溜まっていると、産卵のために蚊やユスリカが訪れる可能性があります。
使っていない植木鉢やバケツを放置したままにしておくと雨水が溜まるため、不要なものは速やかに処分しましょう。

果樹や野菜に防虫ネットを被せる
ベランダや庭で家庭菜園をしていると、昆虫が寄ってくることがあります。
トマトやナス、ピーマンなどの葉の裏に、アブラコウモリの好物であるカメムシが卵を産み付けるケースも。
1mm程度の小さな白い卵が、いくらのように固まって付着していたら、それがカメムシの卵の塊です。
カメムシは、アブラコウモリが寄り付く以外にも耐え難い悪臭を放つ害虫のため、家庭菜園をしている方は防虫ネットを被せて対策しましょう。

定期的に草むしりをする
自宅に庭がある方、ベランダで花や果樹、野菜を育てている方は、こまめに草むしりをしましょう。
雑草が増えると昆虫が棲みつきやすくなります
庭が広く手で草を除去するのが難しい場合は、除草剤の使用がおすすめです。
ただし、大切に育てている花を枯らしてしまったり、隣の家の植物に影響を与えてしまったりする可能性があるため、使う際は十分に気をつけましょう。

防虫剤を使用する
防虫剤を使っての昆虫対策も効果的です。
蚊やユスリカには「虫コナーズ」などベランダや玄関に吊るしたり置いたりする防虫剤が効きます。
そのほか、カメムシに特化した防虫剤など、特定の昆虫を集中的に防ぐものもあるため、併用するとより強力に昆虫の侵入を防止できるでしょう。

外灯をLED電球に変える
自宅の外灯を白熱電球からLED電球に変更すると昆虫が寄り付きにくくなります。
外灯の周りを小さな昆虫がぶんぶんと飛び回っている光景を見たことがある方は多いと思います。
なぜ外灯に集まっているのかというと、白熱電球が発する紫外線に引き寄せられているためです。
しかし、LED電球の光には紫外線が含まれておらず、昆虫が寄ってきません
近年は新築時からLED電球を使っている民家が増えていますが、玄関などの外灯が白熱電球の場合はLED電球に変えると昆虫もアブラコウモリも集まりにくくなるでしょう。
なお、電気代の観点から見ても白熱電球よりLED電球のほうが節約できます。

ベランダの排水口を掃除する
意外と見落としがちなのがベランダの排水口です。
排水口は雨水や汚れを排水するために取り付けられていますが、掃除をせずに放っておくと落ち葉やホコリが溜まって詰まってしまいます
詰まった排水口に水が溜まり、蚊やユスリカが寄り付きやすくなるのです。
また、アブラコウモリはベランダの隙間から侵入することがあります。
ベランダの排水口に水が溜まって昆虫が発生していると、エサを食べてすぐにねぐらに入り込める最高の環境をアブラコウモリに提供する羽目に。
なかなか億劫な作業ではありますが、定期的にベランダの排水口を掃除して水を溜めないようにしましょう。

クモの巣をこまめに除去する
クモの巣をこまめに片づけることも、アブラコウモリのエサを発生させないために重要です。
クモは、粘着性のある糸を使って巣を作り、エサを捕えます。
捕食対象はアブラコウモリと同じく小さな昆虫ばかり
つまり、クモが集めた昆虫を求めてアブラコウモリが民家に寄りつく可能性があるのです。
玄関やベランダなどでクモの巣を見つけたら、速やかに除去しましょう。
また、以下のようなクモの巣を予防する商品を使うと、巣作りを防止できるため、「クモの巣なんて気持ち悪くて片づけられない」という方におすすめです。


まとめ
コウモリのエサの種類とその生息場所、コウモリを家に寄せ付けない方法について解説しました。
オオコウモリとココウモリではエサが異なり、オオコウモリは果実や花を、ココウモリは昆虫を主食としています。
私たちの一番身近に生息しているのはココウモリの一種であるアブラコウモリで、蚊やユスリカ、コガネムシなど日常的によく見かける昆虫を食べて生活しています。
アブラコウモリが採餌をするのは、雑木林や河川、水田など自然の多い場所。
自然が多いといっても、住宅街の中によくある場所ばかりで、エサでお腹を満たしたアブラコウモリは近くの民家に棲みつくことがあります。
アブラコウモリが棲みつくと、さまざまな被害にあうリスクがあるため、近所に雑木林や河川、水田がある場合は、アブラコウモリを寄せ付けない対策をしておくと安心です。
もしアブラコウモリが棲みついた場合は正しい手順で駆除を行いましょう。
「自分でコウモリを駆除する勇気がない」「近くに川があるから、駆除してもまた棲みつくんじゃないか」と不安を感じた場合は、専門のプロへの駆除依頼をおすすめします。
近所に昆虫の生息場所がある環境で、自分でアブラコウモリ駆除や対策を行うのが不安なら、プロに依頼したほうが手間なく安心を手に入れられます。
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